君とみたあの夏の流星群。

「なっ!」


「図星だな。笑
いつもスカした顔して、クールな碧都くんがこんなことで嫉妬するだなんて」


「う、うるさい。もう、時間になるし、俺、先に行くから」


図星を言われ、樹から逃げるように、俺は、部屋を出た。



□□□

家の前で待つこと数分くらいして、星祈と桐葉が玄関から、家の前まで少し小走りできた。


星祈は俺の姿を見るなり、驚いた顔をして、顔を背ける。


何だろ?と、思いながらも、俺も星祈を直視出来ないことに気づく。


やばい…。可愛いすぎる。


じわじわと顔が赤くなっていく気がして、俺は、顔を見られまいと、星祈のことをあまり見ないようにする。


星祈に限らず、こんな顔赤いところを樹に見られたら今度こそ、からかわれる。


チラッと、樹に目をやれば、俺と同じくして、桐葉の浴衣姿を見て、赤面している樹の姿があった。


お互いに、からかうどころじゃないな。笑

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