君とみたあの夏の流星群。
チラッと、隣を見れば、星祈は嬉しそうな顔をして、流星群を見ている。
そんな星祈の横顔を見て、綺麗だな。と、俺は、素直に思う。
でも……
今の星祈は、すごく、綺麗なのに、どこか儚くて、流星群の星みたいに流れて、消えてしまいそうな気がした。
───胸騒ぎがする。
どうしてそう感じたのかは、分からない……
『いつか、俺の想いが星祈に届きますよーに』
と、俺は、流星群に向かって祈った。
俺は……
もう、"幼なじみ"の関係のままじゃ、耐えられないから、
これからは……
俺の好きを星祈に伝えていく。
俺は、隣で流星群を眺めている星祈に呼びかけた。
「……星祈」