君とみたあの夏の流星群。
★第4章

一方通行

■■■

【星祈side】

───2週間後


みんなで旅行に行ったのがつい、昨日のことのように感じるのに……


夏休みは、もうすぐ終わりを迎えて、明日からは、2学期が始まる。


桜橋高校は、進学校なこともあって、テストが頻繁にある。


だから、もちろん…。


夏休みが明けて始業式が終われば、すぐに、テストが始まる。

だから、テスト勉強にも力を入れないといけない。


机の上には、やりかけの問題集とノートが広げられたまま……


部屋は、これでもかというくらいにクーラーがキンキンに効いていて、涼しい空気が充満していて、


勉強がしやすい環境なのに、私の手はいっこうに進んでいない。


「はぁー、全然、頭に入ってこない」


私は、机の上の問題集とノートを隣に寄せて、突っ伏して、項垂れる。


碧都に会いたい。


旅行から帰ってから、碧都には会えていない。


少し前の私なら会いたいと思ったら、突然、碧都の家に行くことも躊躇することなんてなかったのに……

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