君とみたあの夏の流星群。
今は……
私が碧都を意識し過ぎて、そんな勇気なんて出ない。
碧都、何も変わらなかったな……
あの様子だと、私がうっかり告白したことだって、聞こえていなかったみたいだったし……
聞こえていなかったことは、本当に良かったけど……
碧都は、流星群を見終わった後も、帰りの新幹線の中でも、いつもと変わらなくて、私だけが碧都を意識してるだけなんだなって、再確認させられた。
ずっと……
幼なじみとして傍にいられればいいって思ってたのに……
どんどん貪欲になっていく。
碧都の特別になりたい。
どうすれば、碧都が私を好きになってくれるんだろう…。
「……はぁ、考えても意味ないよね。よしっ、気分転換にちょっと、外、歩いてこようかな」