君とみたあの夏の流星群。
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玄関から1歩、外に出れば、モワッとした暖かい空気が私を直撃する。


さすがに、8月下旬ということもあって、まだ蒸し暑い。


それに、セミの鳴き声もあちこちから聞こえてくるから、まだ、夏なんだと感じさせられる。


でも、少し外の空気を吸ったら、スッキリしてきたかもしれない。


さすがに、暑いから、外に長居はしたくはないけど。笑


家から少し歩いて、大通りに出ると一気に、車の通りが多くなった。


あれ?


通り沿いにある近くのコンビニで見覚えのある人の姿を見つけた。


碧都……


私が分からないはずがない。


旅行に行ってから、1週間しか経ってないのに……

1週間会えないだけで、頭の中は、碧都のことでいっぱいになるくらいなんだから。


会いたいと思っていた碧都がいる。


碧都は、スマホで音楽を聞きながら、コンビニの前に立っていて、


もしかして、誰かと待ち合わせしてるのかな?

そう思うと、声をかけてもいいのか悩んでその場に立ち尽くしてしまう。


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