君とみたあの夏の流星群。
□□□


私と碧都は、近くの公園のベンチに隣同士で座っていた。


碧都の話したいことって、何だろう……


チラッと碧都の横顔を盗み見ながら、私は、碧都が話し出してくれるのを待つ。


少しして、碧都は意を決したように、ギュッと自分の手を握りしめながら、私の方を向く。


碧都は、ほんのり顔を赤く染めながら、真剣な目をして、私を見つめる。


真剣な目をした碧都と視線が交わって、恥ずかしくて、逸らしたくなるのに……
私は、碧都から目が離せない。


「あのさ……」


静かに、話し出した碧都の声はどこか、緊張しているような気がして、私にまで碧都の緊張が伝わってくる。


「う、うん」


「……俺、星祈と幼なじみ続けていくつもりないから」


えっ?

どういう…こと?


碧都から発せられた言葉が理解出来なくて、私は、困惑する。

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