君とみたあの夏の流星群。
そんな私を見て、誤解しないで。と、否定するような顔をしてから、碧都は、話を続ける。
「今は、俺の一方通行かもしれない。
でも、俺は……ただの幼なじみじゃなくて、星祈の特別になりたいから」
えっ?
それじゃぁ、まるで、碧都が私のことを───
「今は、星祈を困らせるだけだから、言わないけど……
これからは、星祈の特別になれるよう努力していくつもり」
違う!碧都の一方通行なんかじゃない。
私にとっては、ずっと前から碧都が特別なの。
そう、すぐに言えたら良かったのに……
「……違っ───」
私と碧都の間を遮るように、碧都のスマホからLIMEの通知音が鳴り響いた。