君とみたあの夏の流星群。
碧都は、ポケットからスマホを取り出して、おもむろにスマホを操作してから
「あー、樹もう着いたのかよ。星祈、ごめん。もう行くから。
話、聞いてくれて、ありがとう。気をつけて帰ってね」
「う、うん」
バイバイと大きく手を振りながら、碧都は公園から走って出ていく。
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公園から家まではそんなに遠くなくて、歩いて5分くらいの距離を私は、走って家まで帰った。
そして、勢いよく玄関のドアを開けて入ってから、頭を抱えながら、その場にしゃがみ込む。
「はっ、はっ……」
息切れする呼吸を整えながら、私は、自分の頬っぺたを強くつねった。
「痛い……」