君とみたあの夏の流星群。
頬っぺたの痛みがさっきの出来事が現実なんだと、分からせてくれる。
嘘、じゃないん……だよね?
でも……
今だに、碧都が言ってくれたことが嘘なんじゃないかと思ってしまうくらいに、私は、ドキドキしてる。
碧都に言われた『星祈の特別になりたい』その言葉が頭から離れない。
じわじわと顔が赤く染まっていくのが分かる。
どうしよう……
すごく、嬉しい…。
「あら、星祈、おかえりー」
仕事から帰ってきていたお母さんが、リビングから顔を出す。
「た、ただいま」
「もーう、そんな所で、しゃがみ込んでないで、早く部屋に入りなー」
「う、うん」