君とみたあの夏の流星群。
お母さんにそう言われ、私は、立ち上がった。
あ れ……?
急に立ち上がったからなのか。
何だか……目眩がする。
だんだんと視界が暗くなってく───
私は、支え無しでは立っていられなくなって、玄関のドアにもたれかかった。
さっき走ったせいなのか、息をするのも苦しい。
上手く呼吸が出来なくて、酸素が体中なら足りなくなった体は、軽い酸欠状態を引き起こしているのが分かる。
今度は、左胸あたりに違和感を覚えて、私は、胸を手で抑え込む。