君とみたあの夏の流星群。

お母さんにそう言われ、私は、立ち上がった。


あ れ……?


急に立ち上がったからなのか。


何だか……目眩がする。



だんだんと視界が暗くなってく───


私は、支え無しでは立っていられなくなって、玄関のドアにもたれかかった。


さっき走ったせいなのか、息をするのも苦しい。


上手く呼吸が出来なくて、酸素が体中なら足りなくなった体は、軽い酸欠状態を引き起こしているのが分かる。


今度は、左胸あたりに違和感を覚えて、私は、胸を手で抑え込む。

< 129 / 349 >

この作品をシェア

pagetop