君とみたあの夏の流星群。
お母さんが出ていって、また、病室に1人になると……
急に私は、恐怖に支配される。
すぐに帰れると思っていたのに、まさか……入院することになるだなんて。
私は、お母さんから入院の一言を言われてから、いくら、検査のための入院とはいえ、自分の体によくないことが起きているんだ。って……
きっと……
お母さんは、確認したいんだよね。
私によくないことが起きてるのか…。
お母さんが分かりやすい顔をするから、バレバレだよ。
それに……
自分の体なんだから、私が1番よく分かってる。
検査結果で悪い結果だったら?そう考えただけで、怖くてたまらなくなる。
怖い……
「怖いよ……っ」
溜まっていた涙が堪えきれなくなって、頬を伝って、枕を濡らしていく。
私は、涙を拭うこともせず、病室で静かに泣いていた。