君とみたあの夏の流星群。
いよいよ、検査が始まる。
怖い……
検査することも怖いけど、なにより検査結果が出てしまうことがものすごく、怖い。
ベッドの隣の椅子に座るお母さんは、私が不安がってるのを感じたのか、
「大丈夫。お母さんが傍にいるから」そう言って、私の手を握りしめてくれる。
うん、大丈夫…。
お母さんがいるんだから、それに今日は、ただ検査するだけ。
検査結果のことなんて考えないようにすればいい。
病室のドアが開いて、眼鏡をかけた優しい雰囲気をまとった1人の男の先生と、
お母さんと同い年くらいの看護師の女の人が入ってくる。
「初めまして、七瀬さんの担当をする笹木(ささき)と申します」
優しそうな先生で良かったと、私は、少しホッとして、笹木先生に頭を下げた。