君とみたあの夏の流星群。
碧都は、あまり人気のない階段の踊り場に来てから、歩く足を止めた。
「ごめん。急に教室まで来て」
「ううん、謝らないで!」
むしろ、私は、碧都に会えなくて落ち込んでたから、碧都が教室に来てくれたことがすごく嬉しい。
「星祈と話がしたくて……星祈、昨日、学校休んでたし、今日だって、一緒に登校出来なかったから。もう、体調は大丈夫なの?」
碧都は、心配そうな顔をして聞いてくる。
検査入院をして学校を休んだなんて、碧都にも言えない。
笑わなきゃ……
「うん!もう、大丈夫だよ!心配かけちゃって、ごめんね?」
私が笑顔で言うと、碧都はホッとした表情を浮かべる。