君とみたあの夏の流星群。

「そう、ならいいけど。あのさ、星祈……
テストが落ち着いたら、どこか行かない?」


「えっ?」


思いがけない碧都からの言葉に驚いて、思わず、碧都の顔を見れば、
碧都はプイッと私から顔を逸らした。


「……ねぇ、返事、聞かせて欲しいんだけど」


少し照れくさそうにする碧都の姿を見て、私はキュンと胸をときめかせながら、勢いよく返事をした。


「い、行きたい!!」


私が碧都からの誘いを断る理由なんてない。


答えると同時に休憩が終わるチャイムが鳴り響いた。


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