君とみたあの夏の流星群。
□□□


碧都と並んで、いつもの帰り道を歩きながら、私は、お昼休みに瑠奈ちゃんが言っていたことを思い出していた。


たしかに……

碧都がクラスメイトの女の子たちに笑いかけたりする所を見たことがないような気がする。


────私にだけ……

そう考えれば考える程、私は自惚れてしまう。


碧都、私のことどう思ってる?って、そう聞けたら、スッキリするんだろうな……


「星祈、どうかした?」


「えっ?」


そう言って、碧都は、私の顔を覗き込むようにして、じっと見つめてくる。


「あっ、ううん、何でもないよ?」


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