君とみたあの夏の流星群。

お父さん……


私、お父さんと同じ病気を発症したんだ。


さすがに、まだ、病気のことを受け入れることなんて出来てないし、


ほんとは、夢なんじゃないかって思うくらいに、自分が病気を抱えていることの実感が湧いてこない。


でもね、さっき、涙を堪えながら、笑いかけてくれるお母さんの姿を見た時。



すごく、胸が締め付けられて……

やっぱり、いつまでも悲しい顔をしてたらダメだって、思った。


今なら、お父さんがいつも笑っていた理由が少し分かる気がする。


今はまだ、病気のことを受け入れられたわけじゃないけれど……


少しずつ、病気と向き合って、前向きになれるよう頑張ってみようと思う。


だから……

応援してて、お父さん。


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