君とみたあの夏の流星群。
お父さんの写真の前で色々、話していたら、あっという間に時間が過ぎていたらしく、
慌てて、準備を済ませて、バックを手に取って、靴を履き変える。
「はいコレ」と、いつの間にかお母さんが作ってくれていたお弁当を受け取ってから、私は、笑顔で玄関のドアを開けた。
「ありがとう。お母さん、いってきます」
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玄関を出れば、私の家の前で眠そうに、目を細めながら、待っている碧都の姿を見つける。
「碧都、おはよう」
私は、昨日までと変わらない笑顔で、碧都に声をかける。
「……ん、星祈、はよ」
碧都は、眠そうにふぁーっとあくびをしてから、フワッと微笑む。