君とみたあの夏の流星群。
……っ、碧都の笑顔に私は弱い。
碧都の笑顔に私はいつも、ドキドキさせられてばかり。
そんな、ドキドキと早まる心臓の鼓動を静まらせようとしてる時に、
私は、碧都からの視線を感じる。
「えっ…と、碧都、私の顔に何かついてる?」
「ねぇ、星祈……その目元、どうしたの?」
さっきまで、眠そうにしていた碧都の目は、いつの間にか心配そうな目に変わっていた。
さすがに、気付かれるよね。
どうしよう……
何か言わないと、そう思った私の口からは、スラスラと嘘が出てくる。
「えっと……昨日、夜遅くまで、小説を読んでたら、感動しちゃって」