君とみたあの夏の流星群。
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───週末


今日は、碧都と出かける約束の日。


9月になったとはいえ、昼は夏のような暑さが感じられて、夜は少し肌寒く感じる。


つまり、夏と秋の中間の季節。


そのせいで、夏服にするべきか、秋服にするべきか、悩んでいた。


私は、鏡の前で何度も服を当てては、鏡を見て、チェックするの繰り返し。


あと、少しで待ち合わせの時間だというのに、今だに着ていく服が決まっていない。


「うーん、本当にどうしよう…。やっぱり、暑いから半袖?いやでも、夜は、肌寒くなるかもしれないし……」


トントンとドアがノックされる音がして、「入るわよー?」と、一声かかってから、お母さんが部屋に入ってくる。


「星祈ー?まだ、準備終わらないの?」


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