君とみたあの夏の流星群。

私がそう答えると、碧都は納得いかないような顔をして


「星祈ってさ、言いたいこといつも溜め込んで、考え込む癖あるの知ってた?」


「えっ、そ、そんなことないよ?!」


「そんなことあるよ。
俺が、何年、幼なじみやってると思ってるの?
星祈のことなら分かるよ。いつも見てるから…」


えっ…?


いつも見てるって、どういうこと?


「ねぇ……
星祈は、俺がただの幼なじみとしか思ってないと思ってるの?」


「えっ、違うの?」


私がそう聞き返すと、碧都は、グイッと更に顔を近づけてくるから、


あと、数センチで触れてしまう程の距離に、碧都の整った顔がある。


ち、近い……


ドキドキと心臓の鼓動が早くなる。

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