君とみたあの夏の流星群。

もしかして……

碧都もドキドキしてるの?


碧都の顔が見たい…。


そう思った私は、チラっと少しだけ、後ろを振り向けば、ほんのり顔を赤くする碧都と至近距離で目が合って、


「……っ、前、見て」


そう言われ、私は、咄嗟に前を向いた。


「……っ」


碧都につられて、私の顔も赤く染まっていく…。


さっきの碧都の表情って……


碧都も私に、ドキドキしてくれていた。


その事実が、すごく嬉しくて、緩む口元を隠しながら、バスに乗っていた。


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