君とみたあの夏の流星群。
私は、メニューの中から塩分の低そうなものを選んで、サンドイッチの写真を指さした。
「えっと、じゃぁ、サンドイッチ食べたい」
「分かった」
そう言うと、碧都は、財布を片手に持って、席を離れていく。
碧都がお昼を買いに行ってから、数分後、碧都から【混んでるから、あと10分くらいかかるかもしれない】と、LIMEが入っていた。
あと、10分も碧都は、戻ってこないんだ。
1人で座って待つことに、少し寂しく感じてきた頃。
『ねぇ、君、1人なの?』
不意に、知らない男の人に声をかけられた私は、しどろもどろになりながらも、小さく答えた。