君とみたあの夏の流星群。

でも……
そんな碧都から、私は目が離せない。


この後に続く碧都の言葉が聞きたくて……


でも、碧都は何も言わない。


その代わり、パッと碧都は、私から顔を背けてから。


「……ごめん」と、一言だけ謝った。


「えっ?」


「ほら、星祈……早く帰ろう?」


碧都は何事も無かったかのように、歩き出す。


「じゃ、星祈、またね」


「う、うん、またね」


その後は、碧都とは会話をすることなく、それぞれの家の前で手を振って、別れた。

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