君とみたあの夏の流星群。
「あっ、えっと、ま、待ってる人が……」
『へぇー、でも、まだ来てないよね?
俺も友達と待ち合わせしてるんだけど、まだ、来てなくて、だからさ、俺の話し相手になってよ』
ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべながら、男の人が私の目の前の席に座った。
何この人、怖い……
ど、どうしよう……碧都、早く戻ってきて!
「あの、すみません。俺の彼女に何か用ですか?」
不機嫌な顔をした碧都が、男の人の後ろに立っていた。
『チッ!彼氏連れかよ』
男の人は、碧都に向かって舌打ちをしてから、勢いよくその場から走り去っていく。
「はい、サンドイッチ」
碧都は、テーブルの上にサンドイッチを置いた。