君とみたあの夏の流星群。
「あ、ありがとう、碧都」
「それより、星祈……何、変なのに絡まれてるの?」
少し怒ったような口調で、碧都は言う。
「ご、ごめん」
「いや、星祈は、謝らなくていい。星祈を1人にした俺の落ち度だから。俺の方こそ、ごめん……来るの遅くなって」
「ううん、そんなことない。碧都が……」
あれ?
さっき、碧都が「俺の彼女」って、言ってたような……
……っ、
時間差で、碧都が言った言葉に私の顔は、真っ赤になるのが分かる。
「何?どうかした?」
「う、ううん、何でもない。サンドイッチ、いただきます」
私は、赤くなった顔を隠すように、サンドイッチを口いっぱいに、頬ばった。