君とみたあの夏の流星群。

私と碧都は、入場列の最後尾に並んだ。


少ししたら、入る順番になって、『お待たせいたしましたー!』と、スタッフの人に声をかけられた。


「順番来るの以外と早かったね、星祈、入ろ?」


「うん」



碧都に手を引かれて、コラボ展の中に入ると、幻想的な空間が広がっていた。


プラネタリウムで映し出された満点の星空の下には、


大きな水槽で周りをぐるっと囲まれていて、360度どちらを見ても、優雅に泳ぐ魚たちの姿。


コラボ展の中は、水族館内よりもずっと…暗くて、


上に広がるプラネタリウムの星空のあかりと、ライトアップされた水槽が青く光るあかりだけ…。

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