君とみたあの夏の流星群。
さっきまで、星空を見ていたはずの碧都の目には、私が映る。
「あのさ、星祈…。今度は、2人きりで流星群、見に行かない?」
少し前の病気のことを知る前の私なら、悩むことなんてなかったのに……
私に、来年の夏が来るかは分からない…。
頷かない方がいいって分かっているのに、
「うん」と、私が頷くと、碧都は嬉しそうに微笑んだ。
涙が込み上げてきそうになった私は、
プラネタリウムの星空と水槽で泳ぐ魚に、目を向けて、必死に涙を堪えていた。