君とみたあの夏の流星群。
■■■

【碧都side】


学校へ着いてから、星祈と昇降口で別れて、

教室に向かうほんの数分の間に、周りを女子に取り囲まれた。


『皐月くん、おはよう!』

『教室まで一緒に行ってもいい?』


「………」


どうして、朝からこんなに話しかけてくるんだろう…。


迷惑でしかない。


迷惑ということを言うのすら、めんどくさいし、ダルい。


それに、特に朝は話す気力すら、湧いてこない。


それくらい、朝が苦手、いや、朝に限らず、女子と話すのは朝でなくても苦手。


何で、朝から騒げるんだろ……


そんな女子たちの声を気にかけることなく、俺は、教室に入った。

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