君とみたあの夏の流星群。
『まぁ、というわけだから、文化祭実行委員になった2人には、これから、文化祭の出し物について前に出て、仕切ってもらう。よろしくなー』
ヒラヒラと手を振って、先生は教室の後ろの方に行ってしまう。
えっ……
思い切って、手を挙げてみたものの……人前に出ることに慣れない私は、緊張して重い足取りで、教卓の前に向かう。
私とは反対に、結城くんは緊張するどころか、いつも通り。
「あ、あの……」
私は、教卓の前に出てきたものの……
緊張し過ぎて、声が出ない。
俯く私の肩に、ポンと一瞬、手が置かれて、顔を上げれば、ニコッと結城くんが微笑んだ。
「七瀬は、出し物の案を黒板に書いてくんね?」
「う、うん」
「んじゃぁ、早速、文化祭でやるクラスの出し物を決めていきまーす」