君とみたあの夏の流星群。
□□□

───お昼休み


午前の授業が終わって、お昼休みを迎えた教室は騒がしくなる。


瑠奈ちゃんに「お昼持ってくるの忘れたから、購買に行くの付き合って」と言われて、購買に向かう。


購買は反対側の校舎の1階にあるから、教室のある校舎からだと少し遠い。


「でもさーまさか、星祈が文化祭実行委員やるとは思わなかったよ」


瑠奈ちゃんは意外だった。という顔をする。


「そうだよね。何となく、やってみたいなって思って」


「なるほどねー。それにしても、相手はクラスの人気者の結城だし。その前に、星祈は、結城と話したことあったの?」


「ううん、今日が初めてだよ」


結城くんだけじゃない。


私の場合、ほとんどのクラスの男の子と話したことはなくて、話したとしても業務連絡程度。

< 194 / 349 >

この作品をシェア

pagetop