君とみたあの夏の流星群。
本当に、私と碧都は付き合っていないし、幼なじみであることに嘘はない。
"ただの幼なじみ"
改めて口に出して言うと、ますます、苦しいだけで。
でも、私はチクッとする胸の痛みに気付かないフリをする。
「で、でも、何でそんなこと聞くの?」
「んー、確認?」
「確認?」
結城くんの答えに理解の出来ない私は、首を傾げる。
結城くんはパッと私から顔を背けて口元を隠す。
「い、いや、こっちの話だから、気にすんな!
つーか、ただの幼なじみって言ってるけど、七瀬は皐月のこと好きなんだろ?」
「……っ!」
図星をつかれて、私の顔はみるみる真っ赤に染まる。
「つーか、七瀬って、ほんと、分かりすいんだな。笑」
そんな私の反応を見た結城くんは、クスクスとお腹を抱えて笑う。