君とみたあの夏の流星群。
「碧都、おはよう!」
「………」
入ってそうそうまた、めんどくさい奴が1人……
朝からテンション高めの、裏表のない爽やかな笑顔を浮かべている。
この男は、俺のクラスメイトで友達の
一之瀬(いちのせ)樹(いつき)。
俺の近くにやってきて、馴れ馴れしく肩を組んでくるから、その手を軽く払いどけてから、俺は席に着いた。
「おーい、無視すんなよ」
「……ダルいから、話しかけんな」
俺のそんな声を聞く素振りも見せずに、樹は気にせずに、話しかけてくる。
「それにしても、毎日のように懲りないなー。女子たち。笑」