君とみたあの夏の流星群。
「……ダルいし、迷惑でしかない」
「こんな素っ気ない奴のどこがいいんだか、謎すぎる。笑
でも、女子たちと一緒に居るの見ても、七瀬さん嫌がらないのか?」
「何で、星祈が出てくるんだよ」
「えっ、だって、付き合ってんだろ?七瀬さんと」
「……付き合ってない」
そう答えると、樹は驚いた顔をする。
「マジか、付き合ってると思ってたわー。
幼なじみってそういうもんなの?」
「星祈は特別だから」
「ふ〜ん、特別ね。笑」
何か言いたげな樹を軽くあしらうように、背中を押す。
「もう……ダルいから席に戻れよ」
そう言うと、しぶしぶ、樹は自分の席に戻った。