君とみたあの夏の流星群。
★第5章

戸惑いと余裕

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【星祈side】


目まぐるしい程に忙しく準備をする日が続いて、文化祭まであと1週間。


大変だとは聞いてはいたけれど……


想像以上に、文化祭実行委員の仕事量は、多くて、驚くばかりだった。


文化祭に多くの人を来てもらうための宣伝活動、文化祭の開催案内のポスターの掲示、学校内の装飾、一般公開に向けての注意事項をまとめたプリント作成等……

それに加え、クラスの出し物の準備。


たしかに、大変な仕事が多いけどその分やりがいもあるし、意外と楽しかったりするから、全然、苦じゃない。


今も、先生や生徒会の人たちと協力をしながら、着々と文化祭に向けての準備を進めていた。



『今日は、学校内の装飾を各クラスごとに、作業を行ってもらいます。終わり次第、解散するように』


担当の先生の指示に従い、私と結城くんは、教室のある校舎から離れた反対側の校舎の1階フロアの装飾に移った。

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