君とみたあの夏の流星群。

そんな中、私と結城くんは他愛もない話をしながら、作業を進める。


「つーか、今週末にはもう文化祭とかあっという間過ぎるよなー」


そうだった…。


結城くんに言われ、改めて感じた。



文化祭の準備が始まってから、忙しい日が続いていたけれど……


結構、準備するのも楽しいと思っていたから、こうして準備するのももうすぐ、終わるんだ。


そう思ったら……

なんだか、しみじみとしてしまう。


「なんだか、寂しくなるね」と、私が呟けば、「あぁ」と、結城くんは小さく頷いた。


しんみりとする私と結城くんの間には、ほんの少しの沈黙が訪れる。


そんな空気を遮るかのように、スマホからLIMEの通知音が鳴り響いた。

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