君とみたあの夏の流星群。
私は慌てて、スマホを制服のポケットから取り出して、
「ご、ごめん、私のスマホから」と、結城くんに断ってから、スマホを操作する。
スマホのホーム画面の通知欄には、碧都からLIMEのメッセージが表示されていて、【終わったら、連絡して】の一言。
たったそれだけのことなのに、私は、嬉しくなって、顔がニヤける。
私は、【分かった】と、返信を済ませて、スマホを制服のポケットにしまった。
その様子を見ていた結城くんは、からかうような口調で、
「なんか、七瀬、嬉しそうだな」
……っ、ニヤけてる顔、見られてた?!
そう思ったら、何だか恥ずかしくなって、慌てて「えっ、そ、そんなことないよ!」と、否定しながら、
私は、ニヤける口元を手で抑えた。