君とみたあの夏の流星群。
「七瀬、あんさ……突然、こんな話って、思うかもしんねぇけど…さ。俺と一緒に文化祭、回ってくれねぇか?」
「えっ?わ、私と結城くんが?!」
ど、どうして、結城くんが私なんかと……
元々、結城くんとは、 文化祭実行委員で一緒になるまで、ほとんど会話を交わしたことはなかったし。
それに……
私は、誰かと文化祭を一緒に回る約束どころか
文化祭の準備でいっぱいになってたこともあって、文化祭当日のことまで考えてなかった。
「もう、一緒に回る約束してるヤツいんの?」
「えっ、ううん、いないけど……」
「それなら──」
「星祈っ!」
結城くんの言葉を遮るように、後ろから名前を呼ばれた。