君とみたあの夏の流星群。
□□□


SHRが終わると、廊下に出た樹が手招きをしてくる。


「碧都!ほら、早く!!」


めんどくさいけど、後で何か言われる方がめんどくさいから、

仕方なく、樹の居る廊下に向かう。


「はぁ……何?」


廊下に出ると、反対側の廊下から星祈が友達と一緒に歩いてくるのが見える。


「ほら、来て良かっただろ?」


俺は、ニヤニヤとする樹を睨みつける。


あっ、星祈が俺に気付いた。


気付いたなら、声かければいいのに……


俺は、そんな星祈にニコッと微笑みかけるけど……

星祈はプイっと、顔を逸らした。


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