君とみたあの夏の流星群。
愛しさが込み上げてきた私は、ポンポンと碧都の頭を撫でる。
「何?」
下から私を見上げるように見ていた碧都の目線は、頭を撫でる私の手に移った。
「えっと……何となく?」
「はぁ、余裕ないのは俺だけか……」
碧都は、小さくため息をつきながら呟く。
「?何か言った?」
「……いや、なんでもない」
碧都の頭を撫でていた私の手は、いつの間にか、碧都の手の中に包まれるように繋がれる。
そのまま、ギュッと手を握ったまま、碧都がスクっと立ち上がるから、今度は、私が碧都を見上げるようになる。
「……あのさ、さっきの話に戻るけど……結城の誘い断ってくれない?」
「えっ?」