君とみたあの夏の流星群。
それから……
何となく手を離すタイミングを見失って、手を繋いだまま、見慣れた通りを歩けば、あっという間に、家の前まで着いてしまう。
今の私と碧都の間には、さっきまでの重たい空気はない。
「じゃぁ、星祈。明日、ちゃんと結城の誘い断ってよ」
碧都に念を押されるかのように言われて、「うん」と、私は、大きく頷いた。
「ほんとは、俺から断りたいくらいなんだけど」
「それはダメだよ。ちゃんと、私から結城くんには、断るから」
「はぁ、分かった」そう言って、しぶしぶ碧都は頷いた。