君とみたあの夏の流星群。
□□□

───翌日


「結城くん!」


私は、教室に着くなり、結城くんに声をかけた。


幸いにも、クラスメイトの半数はまだ、登校していないおかげか、結城くんの周りには、人だかりは出来ていない。


「七瀬さん、はよ。なんか用って…。昨日の返事、聞かされるやつだよな?」


「う、うん。そのことなんだけど……」


「分かってる」


「えっ?」


結城くんは、私の言葉を遮るように言った。


「皐月と文化祭、回んだろ?」


結城くんはお見通しだ。というような顔をしている。

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