君とみたあの夏の流星群。
「ううん、大丈夫だよ」
「……そう、ならいいんだけど。無理は絶対にしないで、分かった?」
私は、二つ返事で返してから、食べかけの肉じゃがに箸を伸ばして、一口と口に運ぶ。
うん、美味しい…。
でも、お腹は空いてるはずなのに、それ以上、箸が進まない。
「星祈、やっぱり……」
「……大丈夫だから。ただ、疲れてるだけだと思う」
「星祈…」
「ごめん。今日は、残すね」
心配そうに見つめるお母さんの視線から逃げるようにして、私は、キッチンへ向かった。