君とみたあの夏の流星群。
食べ残したおかずにラップをして、冷蔵庫にしまってから、蛇口をひねって、コップに水を注ぐ。
いくら、食欲がないからといって、薬を飲み忘れるわけにはいかないから。
忘れないうちにと、用意しておいた夜の分の薬を取り出して、水と一緒にゴクンと飲み込んだ。
その後、心配するお母さんに「大丈夫だから」と、何度も伝えて、部屋に戻った私は、ベッドに横になった。
部屋に戻ってからも、不安からザワザワと胸が落ち着かない。
でも、ちゃんと薬も飲んでるし、運動だって控えて、塩分控えめな食事を取るようにしてる。
それに、薬を飲むようになってから1ヶ月近く経ったけど、ほとんど心臓の発作の症状も出ていない。
私は、「大丈夫」そう、自分に言い聞かせた。
それからすぐに、文化祭の準備で疲れていたせいもあって、いつの間にか、目を閉じていた。