君とみたあの夏の流星群。

□□□


あれから、泣き疲れて2度目の眠りについたのは、明け方で、私は、ザァーザァーと降り注ぐ雨の音で目を覚ました。


「うわぁー、すごい土砂降り」


カーテンを開けて、外の様子を見てみれば、ものすごい勢いで窓に雨が打ち付けている。


たしか、昨日の天気予報だと雨の予報はなかったはず。


打ち付ける雨を見ていると……何だか、雨が自分の気持ちを表してるみたいで、憂鬱な気分になる。


そっと、左胸に手を当てれば、深夜に感じた違和感はなくて、ドクドクと規則正しく動く心臓の音。


今は、規則正しく動く心臓もきっと……突然、あの発作を起こす。


「……ずっと、このままの状態だったらいいのに」


心臓に訴えかけるように呟いた私の声は、雨の音に打ち消された。