君とみたあの夏の流星群。
やっぱり、お母さんに心配かけちゃってたんだ…。
「お母さん、心配かけちゃってごめんね。でも、ほら、この通りもう食欲も回復してるし!」
大丈夫だと伝えたくて、また、一口と私はパンにかぶりつく。
その様子を見たお母さんは、優しく微笑んだと思ったらハッとした顔をした。
「あっ、そうだった!星祈、今日、学校が終わる頃に迎えに行くね」
「えっ?どうして?」
一瞬、お母さんがなんの話をしているのか理解の出来なかった私は、首を傾げる。
「どうしてって、今日は、2週間ごとの検査の日でしょ?」
「あっ、そっか」
もう、前回の検査をした日から、2週間も経ってたんだ。
「星祈、そういうことだから、今日は文化祭の準備はお休みすること。分かった?」
「うん、分かった」
平然を装っているけれど……内心は、不安でいっぱいだった。
私は、これ以上、病気のことを考えないようにと、無心で朝ごはんを食べ進めた。