君とみたあの夏の流星群。
碧都にはお見通しなのかな…。
でも……
碧都は、こうやっていつも気にかけてくれるのに、私は、誤魔化すことしか出来ない。
「えっ、そんなことないよ?」と、私は、首を大きく振る。
「……じゃぁ、その目の下のクマは何?」
碧都は、じっと私の目を見ている。
「……っ?!」
メイクで上手く隠せたと思ってたのに、クマがあることを指摘されて、一瞬、戸惑うものの……
すぐに嘘が出てくる。
「……えっと、明日の文化祭が楽しみ過ぎて、眠れなかったというか……」
私がそう答えれば、碧都は、複雑な表情を浮かべて、「そう…」と、小さく言った。