君とみたあの夏の流星群。
また、チクリと嘘をつく度に胸が痛む。
何度も嘘を重ねていく度に、罪悪感でいっぱいになる。
「ほら、碧都!早くしないと、学校に遅れちゃう!」
そう言って、歩き出そうとする私の手をバシッと碧都に掴まれて、グイッと碧都の方に引き寄せられた。
さっきまでの距離が一気になくなって、私との距離が近くなる。
ザァーザァーと肩に雨が打ち付けられて、私の肩を濡らしていく。
「……やっぱり、俺には言えないこと?」
碧都は、小さく私の耳元で囁く。
「………」
私は、返す言葉が見つからなくて、無言になる。