君とみたあの夏の流星群。
「そうだろうなとは思ったけど……
碧都……お前、モタモタしてると他の男に七瀬さん、取られるぞ?」
樹は、そう捨て台詞をはいて、自分の席に戻った。
何だよそれ……
星祈が他の男に取られるなんて、考えてもみなかった。
小さい頃から一緒にいるから、いるのが当たり前みたいなところがあって、
今まで、過ごしてきたけど……星祈は、幼なじみだから特別……
それ以外に理由なんて───
□□□
無いはずだった…。
家に帰って、俺は、部屋のベッドの上にダイブする。
俺は、さっきの帰り道の時に、星祈に対して言った言葉に、戸惑っていた。