君とみたあの夏の流星群。

もしかしたら……

病気のことを打ち明けられれば、楽になれるのかもしれない。


これは、私のワガママかもしれないけど……


病気のせいで、碧都に気を使って欲しくないし、今までと変わらずに接して欲しいから。


だから……

本当のことは言いたくない。


「……ごめん。無理に聞くような真似して」


そう言って、パッと碧都は私の手を離してから「はぁ…」とため息をついた。


「……もう、無理に聞いたりしないから」


「えっ?」


「でも、俺が星祈を気にしてるってことは分かって?」


「……っ、う、うん」


碧都の言葉に思わず、涙が込み上げてきそうになりながら、私は、小さく頷いた。

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