君とみたあの夏の流星群。

何となく、悪い予感はしていたけれど……


改めて、笹木先生の口から言われると、私は、ショックで言葉を失った。


「出来ることなら、早めに入院して、安静に過ごした方が良いかと」


笹木先生の言葉を聞いて、私は、制服のスカートの裾をギュッと強く握りしめる。


入院……?


そんなに、酷くなってるっていうこと、なの?


「そ、そんな…っ、入院だなんて!先生、そんなに星祈の病気は、酷いんですか?」


お母さんが笹木先生をまくしたてれば、笹木先生は、顔を歪めた。


「……っ、薬での治療の効果が得られなくなってきているんです」


えっ…?


薬が効かなくなってきてるってこと?

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